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いつのまにか
置き去りにした声ふと耳に問いかけてくる
気付かぬうちに
無くした瞳
開けた世界と
視線がぶつかった
今思うと
何も知らない子供だったよね
ほら
あの少女のようにあんなに大人になりたがってたんだ
背伸びして
不器用な化粧して
履き慣れないハイヒール
大切に取り出して
今なら
「馬鹿だね」
なんて笑えるコトでも
どうしてこんなに愛おしいんだろう
子供に戻りたがる情けない心と
大人になりたがるあどけない心
後悔しないように生きてきたのに
思い描く温もり
どうして探し続けてしまうの
きっとそれは
いつか来る未来にあるかもしれない
なんて
きっとそれは
やがてあける明日にあるかもしれない
なんて
甘えられる場所も
甘えられる自分も
もうこれっぽっちも残ってなんかいないのに
幼き眼差しと
実を付けた小さな花が割れた鏡に揺れている