誰にでも
懐かしい場所、
懐かしい人はいる。
ほのかの心の中にも大切な部分があって
ふと、そんな事を思い出したら
胸がキュって締め付けられたんだ。
年齢も境遇も全然違うのに
同じ場所にいたあたし達は
いつも見つめる目線の先はキラキラしてた。
追いかけながら見つけた仲間達と
皆で笑い合ったりときには涙したりして。
たった数年前の事なのに
思い出したら笑いたいのか泣きたいのかも分からないくらい
切ない気持ちになった。
『思い出なんて曖昧なもので、
やがて色褪せてゆく』
なんて言う人もいるけれど、
ふと懐かしい風の香りが、
彩やかな②度と戻らない景色を運んでくれる。
思い出、
過去と呼ぶにはまだ早すぎるけれど、
確かにあの日、
あの場所にあたしはいたんだ。
今まで、出逢ってくれた全てにありがとう。
結局あれからみんな、
別々の道を歩むことになってあの頃のあたしは、
それが大切なものが消えちゃうように感じて
怖くて受け入れられなくて泣いてばかりだった。
だけど、
違う道を歩んできたからこそみんな出会えたんだよね。
今は そう思える。
それは、失うことじゃなくて送り出すことだから。
ほんのちいさな①歩だけど、
ほのかはあの頃からやっと歩き出せたよ。
自分の大切なものくらい、自分でしっかり守れるようになりたい。
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